文士の筆跡 4:歌人篇

文士の筆跡 4:歌人篇
著者 伊藤 整
木俣 修
瀬沼茂樹
楠本憲吉
松井如流
ジャンル 書道書籍 > 名蹟・作品集
ISBN 9784544013184
判型・ページ数 B5・200ページ
定価 3,300円
(本体3,000円+税10%)
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせ・感想

はじめに
 近代短歌の出発をどこにおくかということは学者によつていろいろの説があるが、やはり落合直文のあさ香社の結成をもつてその開幕とみる考え方がもつとも当を得たものではないかと思う。
 そこでこの「文士の筆跡・歌人篇」は落合直文を巻頭として、明治・大正・昭和三代に歴史的な業績を印した代表歌人五十五人を選んでその筆跡を集め、大体において史的な展開に従つて作者をならベ、編集をしたものである。
 歌人によつては残存する筆跡の稀少なものがあつて、多面性を見ることのできないものもあつたが、大多数の歌人は、半折・色紙・短冊・書簡・原稿などの各方面にわたつて、その筆の跡を示すことができた。
 本来歌人や俳人は色紙・短冊などに、その作品を書くということを芸の一つとしてきたものであるから、世の愛好家はその作品を読むということ以外に、その色紙・短冊のたぐいを一見したい、そしてさらに愛蔵したいという欲求をもつものである。しかしそのことは簡単に果し得られるものではない。
 本書はそうした人々の渇を医することのできるものではないかと思う。同時におのずから筆跡を中心とした近代短歌史というものとなつているので、筆跡写真をたどりながら、近代短歌の展開をたどることができるのではないかと思う。

   昭和四十二年十二月                            木俣修
                                (本文〝はじめに〟より)






歌人篇

はじめに ――――――――――――――――――――――――――――――――――――木俣修

落合直文/天田愚庵/与謝野鉄幹/正岡子規/佐佐木信綱/尾上柴舟/金子薫園/与謝野晶子/
山川登美子/茅野雅子/伊藤左千夫/長塚節/窪田空穂/若山牧水/前田夕暮/石川啄木/
土岐善麿/吉井勇/北原白秋/岡麓/島木赤彦/斎藤茂吉/古泉千樫/中村憲吉/釈迢空/
会津八一/相馬御風/太田水穂/尾山篤二郎/松村英一/半田良平/石榑千亦/木下利玄/
川田順/吉植庄亮/橋田東声/宗不旱/臼井大翼/今井邦子/杉浦翠子/三ヶ島葭子/九條武子/
柳原白蓮/岡本かの子/四賀光子/若山喜志子/鹿児島寿蔵/吉野秀雄/橋本徳寿/前川佐美雄/
木俣修/佐藤佐太郎/五島美代子/生方たつゑ/宮柊二/諸家寄書

近代短歌の展開――――――――――――――――――――――――――――――――――木俣修
歌人の筆跡―――――――――――――――――――――――――――――――――――松井如流
図版目録

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