古筆に学ぶ

古筆に学ぶ
著者 榎倉香邨
ジャンル 書道書籍 > 技法 > 仮名
出版年月日 2005/12/14
ISBN 9784544140040
判型・ページ数 A4・152ページ
定価 2,860円
(本体2,600円+税10%)
在庫 品切れ・重版未定

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初のカラー版技法書。平安時代のかな古典から十種を選択、線・連綿・行・面にわたって、それぞれの特色を解説する。多数掲載された原色の拡大図版によって線の細部に至るまでの観察が可能となった。学ぶ上でのアドバイス、作品化へのヒントを随所で提供する。

【収録古筆】粘葉本和漢朗詠集/高野切第一種/関戸本古今集/ 一条摂政集/本阿弥切/
      針切/和泉式部続集切/ 香紙切/寸松庵色紙/佐理書状






 はじめに

 粘葉本和漢朗詠集(伝藤原行成筆)
   1 線の特徴
   2 連綿について|・連綿にみる時間 ・非連綿の意味
   3 行の構成  |・行の中の間の緊張
   4 和様漢字

 高野切第一種(伝紀貫之筆)
   1 線の特徴  |・中鋒の線
   2 連綿の線  |・近い連綿 ・遠い連綿 ・はなち書き
   3 行について |・行脚の景色
   4 面の雰囲気

 関戸本古今集(伝藤原行成筆)
   1 多彩な線  |・弾力 ・腹の活躍 ・面を返す
   2 連綿の線  |・立ち上がる連綿線 ・反動 ・連綿の指向性 ・連綿による高まり
   3 行の働き  |・行の表情
   4 面を学ぶ  |・横への連携 ・行脚 ・面の美しさ

 一条摂政集(伝西行筆)
   1 線の特徴
   2 連綿について|・縦の流れ ・線の指向 ・右流れ ・傾斜する線 ・文字の省略
   3 行の呼吸  |・行頭 ・行の変化
   4 かなの集団性

 本阿弥切(伝小野道風筆)
   1 線の特徴
   2 連綿について|・「し」の活用
   3 行について
   4 面にみる美しい間

 針切(伝藤原行成筆)
   1 線の特徴
   2 連綿について
   3 行の流れ  |・短い行の効果
   4 面をみる

 和泉式部続集切(伝藤原行成筆)
   1 線の特徴
   2 連綿について
   3 行の流れ  |・疎と密 ・行の修正 ・行の張り出し
   4 面をみる

 香紙切(伝小大君筆)
   1 線の特徴
   2 連綿について|・密の連綿
   3 行のリズム
   4 面の構成
   5 余白

 寸松庵色紙(伝紀貫之筆)
   1 線の特徴
   2 連綿について
   3 行をみる  |・行のいとなみ ・行の呼応
   4 動きを沈潜させる力
   5 面の意義

 佐理書状
   1 佐理の線
   2 佐理の連綿
   3 含墨と滲み
   4 一墨の様
   5 卒意の書


 作例 古筆を参考にして

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(本体2,600円+税10%)

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