倪元璐の書法

20歳代から最晩年まで超逸の行草書100点を結集。書人渇望の一冊！

明朝に殉じた烈士で、気迫に満ちた書を高く評価される倪元璐。その書100点を収載し、あらゆる資料を駆使して制作年代を推定、その発展を眺望できるように配列した決定版。詳細な「倪元璐伝」と明末五家対照年表を付載する。

〈本シリーズの特色〉
◆明末を代表する倪元璐の書作品100点（条幅72、巻子２、冊頁12、扇面14点）を収載する
　決定版。
◆潤渇の際立つ墨の扱いや筆路を明確に示せるよう、作品はすべてカラーで掲載し、部分拡大
　図を多数付す。
◆あらゆる資料を駆使して制作年代を推定、書法の発展を眺望できるよう配列。
◆巻頭に吉川蕉仙氏の総合解説、巻末に澤田雅弘氏の詳細な「倪元璐伝」と、故宮博物院の古
　書画部主任研究館員、傅紅展氏の蔵品解説を加える。
◆張瑞図、黄道周、王鐸、傅山との対照年表を付す。

倪元璐の書法　吉川蕉仙

書幅Ⅰ
1 七言古詩〈袍能弄色馬能驕。……〉
2 七言二句〈朝爲劍魄澄江上。……〉
3 五言律詩─李白訪戴天山衜士不遇詩─〈犬吠水聲中。……〉
4 七言絶句─登張煉師三層閣─〈高閣朙霞飛釆繒。……〉
5 七言律詩─登老竹嶺─〈喜不身如瓠子肥。……〉
6 七言律詩─九日登山─〈使得一天紅葉飛。……〉
7 七言絶句─題畫贈吳符遠其二─〈山自跏趺水自嘶。……〉
8 七言絶句─題畫其四─〈天方白醉樹紅酣。……〉
9 七言絶句─題畫─〈山情澹得似沙鷗。……〉
10 七言絶句〈章華宮人夜上樓。……〉
11 五言律詩─者索郵騎大譁感賦─〈已作不栖鴉。……〉
12 七言律詩〈南窓不作裏足臥。……〉
13 五言律詩─戊辰春其七─〈每承長者責。……〉
14 五言律詩─夾溝馬上作─〈舍舟而就陸。……〉
15 五言律詩─讀徐九一疏草其二─〈三萬卷蟠腹。……〉
16 五言律詩─金山─〈巨靈驅嶽走。……〉
17 五言律詩〈送別枯桑下。……〉
18 五言律詩〈故人隔天風。……〉
19 五言律詩─饕餮─〈盍観周鼎上。……〉

書幅Ⅱ
20 七言古詩〈不曉長安棋舊新。……〉
21 七言絶句─題畫送徐虞求京兆入覲─〈千芲萬卉中不姸。……〉
22 謝翺五言律詩〈閒庭生柏影。……〉
23 七言絶句〈與君未別具酣飮。……〉
24 五言律詩─飮臨淸馬太學園亭自午至⺼上始散得游字─〈亦爲耽景物。……〉
25 五言律詩─ト居─〈亦繇貪衜韻。……〉
26 五言律詩─訪客出春朙門其二─〈亦如彼漁者。……〉
27 五言律詩─郊游─〈不悟黃河面。……〉
28 五言律詩─郊游─〈不悟黃河面。……〉
29 七言古詩〈不容易聚兩高眞。……〉
30 五言律詩─體秋─〈乾坤悔狡獪。……〉
31 左思呉都賦〈飮烽起。釂鼓震。……〉
32 五言古詩〈橐駞齊識？。……〉
33 五言律詩─請不─〈請不多留意。……〉
34 五言律詩─憶母遂病三上疏求歸不允却賦十詩其四─〈共曉承朙貴。……〉
35 五言律詩─憶母遂病三上疏求歸不允却賦十詩其四─〈共曉承朙貴。……〉
36 五言律詩─ト居─〈亦爲貪衜韻。……〉
37 五言律詩─ト居─〈亦爲貪衜韻。……〉
38 七言絶句─題小桃源圖爲韓寅仲先生其四─〈天上元靈曲奏來。……〉
39 七言絶句〈鶴不西飛龍不行。……〉
40 七言律詩〈世事悲歡無過吾。……〉
41 五言律詩─訪客出春朙門─〈木孔虫穿葉。……〉
42 五言律詩〈滿市芲風起。……〉
43 七言絶句─題畫贈王葱嶽中丞其二─〈上頭可有錦岡無。……〉
44 五言律詩─選房士稿得二十四人─〈何如渭亭賦。……〉

書幅Ⅲ
45 五言律詩─默坐─〈默坐無絲掛。……〉
46 五言律詩─默坐─〈默坐無絲掛。……〉
47 七言絶句─僧房題壁─〈僧廚佛酒百蚊飛。……〉
48 左思蜀都賦〈若乃剛悍生其方。……〉
49 七言絶句〈六宗牛跡己支離。……〉
50 七言絶句〈六宗牛跡己支離。……〉
51 五言律詩─瑞芝爲呂豫石太常賦─〈尋常只作飯。……〉
52 文心雕龍─神思第二十六─〈神居胸臆。……〉
53 世説新語─賞譽第八─〈殷中軍衜韓太常曰。……〉
54 七言絶句〈紫府仙人號寶燈。……〉
55 五言律詩─戊辰春其五─〈昔云必復楚。……〉
56 七言絶句─壽年友海陵令張湛虛其四─〈治成竟㶚十諸侯。……〉
57 五言律詩〈但望雲蚊氣。……〉
58 七言二句─昌化多山奇甚─〈九錫擬加溪上石。……〉
59 七言律詩─昌化多山奇甚─〈圍得都如垓下軍。……〉
60 五言律詩─斥田治宅─〈婁園袁德師。……〉
61 五言律詩─體秋其六─〈物理成斯退。……〉
62 五言律詩─郊外─〈謹遵蝴蝶路。……〉
63 五言律詩─郊外─〈謹遵蝴蝶路。……〉
64 五言律詩─ト居─〈亦爲貪衜韻。……〉
65 楚辞〈屯余車其千秋兮。……〉
66 五言律詩─山行卽事─〈橋影如長練。……〉
67 五言律詩─山行卽事─〈橋影如長練。……〉
68 五言律詩─體秋其二─〈惟無可艷羨。……〉
69 七言絶句─壽年友海陵令張湛虛─〈一城春雨萬家烟。……〉
70 王之渙七言絶句─涼州詞─〈黃河遠上白雲閒。……〉
71 李群玉七言絶句─題龍潭西齋─〈寂莫幽齋瞑煙起。……〉
72 薛能七言絶句─野園─〈野園無鼓又無旗。……〉

巻・冊頁・扇面
73 鮑照舞鶴賦巻〈舞鶴賦。散幽經以驗物。……〉
74 七言律詩冊─衜經吳橋范質公吏部招飮瀾園月上汎舟却賦其一・其三─
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈亦爲數合解風烟。……〉
75 游西山詩巻〈拂鞭劃破山頭碧。……〉
76 五言律詩四首冊─游鷄鳴山寺・再至飛來・雪後・郊行─〈此山非苟作。……〉
77 古盤吟冊〈古盤吟。范質公吏部園丁。……〉
78 尺牘〈擬奏玄靈曲々辭。……〉
79 尺牘─致寰瀛老兄─〈種々。雲虹非筆……〉
80 尺牘〈小壻歸。備述雲虹。……〉
81 尺牘〈幾沈樊底。……〉
82 尺牘〈大錄讀已爛熟。……〉
83 尺牘〈江右新解頭……〉
84 尺牘─致倪獻汝─〈弟何日走金……〉
85 尺牘〈歬⺼初七。……〉
86 詩稿〈憶草。衜經吳橋范質公吏部招飮瀾園⺼上汎舟却賦。……〉
87 七言律詩扇面─昌化多山奇甚─〈已被山圍到千分。……〉
88 五言律詩扇面〈西山一何高。……〉
89 五言律詩扇面─送昌嵩少赴官南吏部其二─〈三十車字去。……〉
90 七言律詩扇面─衜經吳橋范質公吏部招飮瀾園月上汎舟却賦其二─〈大約都如赤壁船。……〉
91 五言律詩扇面─戊辰春其六─〈自有荊軻客。……〉
92 五言律詩扇面─請不─〈請不多留意。……〉
93 七言律詩扇面─茌平衜中─〈平原浩々暢如鋪。……〉
94 七言律詩扇面─家居卽事─〈閒來自覺頗僲々。……〉
95 五言律詩扇面─請不其二─〈只不言溫樹。……〉
96 五言律詩扇面─者索郵騎大譁感賦─〈已作不栖鴉。……〉
97 七言律詩扇面─登白門松風閣─〈小堪極目嶺東烟。……〉
98 蘇軾七言律詩扇面─次韻陳履常雪中─〈可憐擾々雪中人。……〉
99 七言律詩扇面〈共過梅芲㝡澹朙。……〉
100 七言律詩扇面─衜經吳橋范質公吏部招飮瀾園月上汎舟却賦其四─〈爲問盧敖意得不。……〉

資料
落款
明末五家対照年表
故宮博物院の倪元璐　　傅紅展
倪元璐年譜　　　　　　澤田雅弘

あとがき